コンテンツビジネスの可能性を示した戸田和幸〜スポーツ解説革命〜
2018年11月11日。僕は戸田和幸氏が起こしたスポーツ解説革命を描いた記事で、再びヤフートップへの掲載を狙った。
これまで僕は、スポーツ解説とはスポーツ中継に完全に組み込まれたものだと思い込んでいた。確かに副音声という概念はあったが、副音声はテレビのスポーツ中継よりもさらに噛み砕かれたもの、お笑いタレントなどのゲストが好き放題に喋っているようなものというイメージがあり、副音声でスポーツ中継を見たいと思うことは、これまで、ほとんどなかった。
松木安太郎氏の「応援解説」が、広くあまねく多くの人にサッカーの魅力を伝えるものだとしたら、戸田和幸氏の「戦術解説」は、サッカーに魅力を感じている人にサッカーの魅力を深く伝えるものだ。戸田和幸氏は、サッカーの本当の魅力を伝えるためには、戦術的要素を外して解説することはできないと考えているのだ。
この記事は、「裏解説」と銘打って戦術解説を、有料販売した戸田和幸氏の挑戦を取り上げたものだ。
この「広める」と「深める」は、僕が記事を書く上で大きな課題を感じている部分であった。スポーツ競技を発展させるためには、「広める」だけでなく、「深める」ことが重要だということに改めて気づかされた。戸田和幸という男のこだわり、そしてジャーナリズム精神には脱帽させられた。
結果的にヤフートップへの掲載は叶わなかったが、戸田和幸氏のスポーツ解説革命の価値は、色褪せない。今後、解説コンテンツをユーザが選べる時代は、加速していくだろう。